2017.11.20

サーマルシールドが出来た訳 Vol.2

熱風炉からの放射熱は色々な人に相談してみるも、なんともならないままに時は流れていきました。

そんな中で2008年になり、やってきました、いわゆる『リーマンショック』何がショックなのか良くわからなかったけれど、それまでの市場環境は大きく変化し、それまでメインであった自動車産業の海外現地調達化の流れもあって、従来の自動車関係の仕事は激減しました。そんな状況もあり新しい仕事を探さざるを得ない状況になりました。

『捨てる神あれば拾う神あり』とは良く言ったもので、今までは従来の自動車関係の動向しか気にしていなかったのですが、いざ世の中を見渡してみると、僕らみたいな塗装業者と職人さんの減少、意外に多い塗装のニーズなど、様々な発見がありました。

そんな際に出会いました、オーディオ機器の製造会社様。(かなりの大手です。今後ともよろしくお願いします。)

ある新規開発の打ち合わせの際に『とにかく今までの常識を超えるような強度の塗装はありませんか?』と依頼されました。

結果的にこれが新しいキッカケになるのです。

2017.11.17

サーマルシールドが出来た訳 Vol.1

ブログの内容を『サーマルシールド』だけに絞るとはっきり言って書く内容が限られる。内容を『サーマルシールド』のみに限らずアップしていこうと思います。と言いつつも今日は『サーマルシールド』の出来た訳について。

弊社は金属塗装が生業だ。名古屋の堀田でもう50年近くやっている。名古屋の堀田と言うのはかつてはある企業の企業城下町みたいなところで、昔は小さな工場が沢山ひしめきあっていたのだが、例に漏れずある企業の海外移転に伴い今では工場も数えるほど。色々思うところもあるが、それはまた別の機会に。

金属塗装の中でも焼付塗装というものがある。細かい説明はいずれするとして、塗装して、オーブンで焼くと思ってもらうと良いかもしれません。

塗装後の製品を焼き付ける。はっきり言って熱い。凄く熱い。新品の焼き付け炉なら断熱材も良く効いて快適かもしれないが、こっちの焼き付け炉は40年を優に超えている。断熱材は多分もう効いていない。冬には暖房がわりになって良いのかも知れないが、夏は地獄だ。工場のなかは50℃近くにもなる。それにそもそも焼き付け炉は暖房がわりにするものではない。

なんとか、ならんもんかね?

と思い過ごす日々でした。

次回に続く。

2017.11.01

感想まとめ。

『サーマルシールド』なるものを、皆様に公開させて頂いて約2週間。その開発段階でも多くの人に見学して頂きました。見学された方もかなりの人数になりましたのでよくある感想をまとめてみます。

弊社の『サーマルシールド』設置済みの乾燥炉に近づいて頂き放射熱低減効果を体験して頂くと…。

『乾燥炉の内部が250℃になってる熱さじゃないね。』
『放射熱がほとんど無い。』

『外側断熱は何もされてないのに、この断熱性能は凄いわ』

『30年も使ってる炉なら、当初設置した断熱材の効果はもうほとんど無いね。この断熱効果は後付けした『サーマルシールド』だけの効果だと思う』

『何でこんなに断熱するの?』

『厚みが2mm? 鉄板含めて?』

『何か他に仕掛けがあるんでしょ。実は裏側に断熱材仕込んであるとか』→ありません。

他にも色々感想頂いています。

見学のお問い合わせはお気軽にして下さい。導入予定が無くても構いません。見学者の半分近くの方がこのままの『サーマルシールド』を導入されると言うよりも、『サーマルシールド』加工を使いたいと言われます。厚みが約2mm(ベースの鉄板含む)の塗る断熱材。お問い合わせお待ちしています。