2017.12.05

サーマルシールドが出来た訳 Vol.3

『とにかく頑丈な塗装を』とのご依頼を受けて、従来取引頂いている塗料代理店様、塗料メーカー様に色々ご紹介頂きましたが、どれもどこかで見たことがあるものばかり。イマイチ、ピンと来ません。ところがある日ネットの中で見つけたのがセラミックコーティングでした。

ネットの中で、このセラミックコーティングが施工された板をハンマーで叩いている動画がありました。ガンガン叩いているのに割れない。ヒビすら入らない。最初の感想は『ちょっとありえないね』僕らもこの仕事は長いので塗装の知識は普通の方よりはあるはず。当時私の父親も会社にいて、この動画を見たときに『今はコンピューターが発達してる。これは画像処理だな』と、昭和の職人さんですな。でも昭和の職人であっても、非常に柔軟な発想の持ち主でもあって、一度行って見てきたら?と。そこで、東京にあるこのセラミックコーティングの輸入総代理店に伺ってちょっとこわもての社長さまに色々ご説明、体験させて頂きました。その時の感想は『疑ってごめんなさい。こりゃ凄いわ』と即導入決定。オーディオ機器の会社様のご要望にもお応え出来る塗装の強度です。

使っていくうちに、このセラミックコーティングには色々種類があって、強度の強いもの、断熱性、放熱性など特徴があるのが分かってきました。偶然機会に恵まれてハーレーのマフラーにこのセラミックコーティングを施工しました。ハーレーも年々エンジンが大きくなることで、エキゾーストパイプからの放射熱が酷く夏場の暑い時期にはとても乗っていられないとのことで、普通は夏なのに厚い長ズボンを履いて乗らなきゃならないとのお話だったのに、マフラーにセラミックコーティングをしたところ、半ズボンでも乗れるとの事、放射熱はかなり軽減できる事が分かりました。